あなたは今、
今度、初めて2tトラックに乗るんだけど、不安だなぁ...
これから2tトラックを運転するんだけど、注意しないといけない事はなんだろ?
って思っているのではないでしょうか
そこで今回は、トラック運転手5年目の私が、2tトラックの運転が初めての場合に、絶対に知っておいた方が良い、7つの点を書いていきます。
トラック運転初心者は、事故をする事がホント多いので、乗る前に必ず注意点を知っておきましょう
この記事を読む事で、「初めてのトラック運転で、すぐに事故をしてしまった...」という失敗の確率が格段に減ります!!それでは、ご覧ください。
1.トラックの運転が初めての人はまず【所有免許の確認】※重要
2tトラックは、準中型免許以上の人しか運転できません。
ですから、あなたが2tトラック(車両総重量5t未満・最大積載量2.0t~2.9t)に今から乗るのであれば、自分の免許書を確認しましょう。
自分の免許で、何tトラックまで乗れるか知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。
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普通免許で何tトラック乗れるの?これを読めば1分で解決!!
続きを見る
2.2tトラックの大きさを把握しておこう
2tトラックと検索しているあなたは、大きさをイメージ出来てると思いますが、もし、まだ大きさにピンと来てない方は、全日本トラック協会が記載している、事業用トラックの種類の、小型トラックの項目を見て下さい。
そこに載っているトラックが、一般的な2tトラックです。
2tトラックの種類と寸法
2tトラックの種類は大きく分けると
- ショート
- ワイド
- ワイドロング
の3種類です。
それぞれの大きさを、ある程度は覚えておきましょう!
メモ
ショート(全長4.7mm|全幅1.7mm程度)
ロング(全長6.0m|全幅1.9m程度)
ワイドロング(全長6.0m|全幅2.1m程度)
ショートのトラックが2tトラックの標準サイズ。市街地や狭い道でも比較的楽に走れますが、高さには注意が必要です。
ロングやワイドロングになると、3tトラックの大きさに近く、初心者が運転する際は要注意!!コンビニ配送のトラックの大きさをイメージすると、分かりやすいと思います。
上の表記には、車体の高さを書いていません!なぜなら、あなたが乗る2tトラックによって、それぞれ違うからです。
下手にここで高さを書いていると、その寸法と思い込み、事故を起こしてはいけないので記載していません!!
初心者は、高さの低いトンネルなどで、トラックの箱の上部をぶつけてしまう事故が、結構あります。
ですから、初めてのトラックに乗る場合は、そのトラックの車検証で、車体の高さは絶対に確認しておきましょう!!
3.2tトラック運転時の注意点やコツ
こちらでは、2tトラックを初めて運転する場合に、特に注意する点を書いておきます。
トラックの死角について
トラックは普通車と違い、車体のフロント部分(ノーズ)が前に出てないので、前方は見やすいです。運転席の高さが、乗用車の2倍くらいは有りますからね。
しかし、トラック特有の見にくい部分が出てきます。
- フロントガラスの両脇の柱の部分
- フロントガラスの真下
- トラックの後ろ
この3つが特に注意すべき死角です。それでは、それぞれを簡単に説明していきます。
※トラックの後ろについては、見出し「バック時の注意点」でまとめて書いています。
フロントガラスの両脇の柱の部分
運転席側の死角になる柱↓↓↓
助手席側の死角となる柱↓↓↓
上の2つ写真の矢印を見て下さい。この両サイドの柱が見にくい部分です。
特に左折や右折で横断歩道を通る際に、この柱が邪魔で歩行者が見えない時が有ります。そのような時は、身体を前に乗り出したり、横にずらしたりして良く確認しましょう!
フロントガラスの真下
フロントガラスの真下も死角になります。ここは子供が見にくいので、発車前には良く確認してから出発しましょう!
トラックの車幅間隔
2tトラックの中でも、ロングやワイドロングは車幅が1.9m~2.1mと、普通車より大きいので慣れるまでは注意が必要です。
最初のうちは、運転席から左右両方のサイドミラーを見て、道路の白線を確認し、どの位の感覚で、道路の中央を走っているかなど試し、トラックの車幅間隔に慣れていきましょう!
坂道発進
トラックの坂道発進は、練習する時間があるのであれば、練習しておいた方が良いです!特に荷物を積んでいる時のトラックは、慣れていないと、後ろに結構下がってしまい、事故の原因になっちゃいます。
ですから、初心者のうちは
- ハンドブレーキをする
- ハンクラ状態でアクセルを踏む
- ハンドブレーキを下げて発進
という方法で慣れていきましょう!
バック時の注意点
初めてトラックでバック駐車する際は、トラックの箱の高さに十分注意してください!
トラックにバックモニターが付いていると、とても見やすいので、初心者はモニターに頼ってしまいます。それで、良くやってしまうのが、乗用車の感覚でバックをしてしまい、トラック箱の上部を民家の屋根や、コンビニの軒先にぶつけてしまう事故
この写真を見れば分かるように、このままバックを続け、車止めで停まろうとすると、車止めの前にコンビニの軒先にぶつかっちゃいます。
これホントに、初心者は結構やっちゃいます.....
ですから、バックする際はモニターばかりに頼らずに、ちゃんと目視をする癖を付けましょう!自身が無ければ、何度か降りて確認してもバチは当たりませんよ。恥ずかしくても、事故をするより断然マシですからね。
トンネルの高さ制限に注意!!
トラックと普通車の大きな違いの一つが、車体の高さです。
普段、普通車では全く気にならないトンネルの高さでも、トラックでは写真の様に、箱の天井がぶつかる高さのトンネルがある事を、よ~~く覚えておいてください。
写真のように、通れない高さのトラックがあるトンネルは、高さ制限が表記してあるので、表記してある数値を、目ん玉飛び出る位は見ないとダメですよ!!
そして、自分が乗ってるトラックの高さは、乗る前に車検証を見て必ず把握しておきましょう!!
オーバーハングに注意!!
トラックは後輪から荷台の最後尾が、長ければ長い程、右左折時にケツを振ってしまい、車線からはみ出たりします。
この事を、オーバーハングと言います。2tトラックでもロングやワイドロングの場合は、特に注意しましょう!!
オーバーハングについて話されている、YouTube動画がありましたので、貼っておきます。
時間が無い人は、動画の4分前後から見ると良いですよ!!
もっと時間の無い人は、こちらのYouTube動画↓↓↓
内輪差に注意 !!
トラックは左折時が特に注意です!!乗用車では、ルームミラーや後ろの席の窓から、バイクや自転車の存在を確認出来ますが、トラックではサイドミラーで確認するしかありません。
これが、慣れるまではとても危険です。そして、トラックが右左折する際は車体が長いので、結構な内輪差があります。
これに注意しておかないと、自転車やバイクの巻き込み事故に!!
YouTube動画で1分55秒でその事が分かる動画がありましたので、載せておきます。
強風に注意!!
トラックを運転している時に強風が吹くと、箱部分の高さがある為に、かなりあおられます。
特に、高速道路を走っている時に強風が吹くと、ほんと怖いです.....ハンドルをけっこう持ってかれますからね。
ですから、強風や台風の時に乗る場合は、速度に十分気を付けましょう!
4.2tトラックの荷崩れについて
トラックに荷物を積んで走る際は、急ブレーキや急ハンドルをしない様に注意!!
荷崩れをしてしまい、商品破損や事故の危険性があるので、常に後ろに荷物がある事を意識して急のつく運転は避けるようにしましょう。
また、荷物を積んだら、きちんとラッシングなどで固定し、荷物が動かない様にする事も大切です。ラッシングを知らない人は、こちらの記事は必ず見ておいてください。
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ラッシングベルトの使い方と注意点!!3分で分かる!!
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5.警告ランプの種類
トラックを運転していると、急にぺカッと警告ランプが光っている事が有ります。知らないうちに、自分でボタンを押してしまい光ってるランプから、速やかに停車しないといけない、緊急のランプまであります。
ですから、重要なランプを憶えておくか、すぐに確認できるようにしておきましょう。
トラックのランプ一覧表の記事を作ってますので、こちらを見ておいてください。緊急時の為に、この記事をブックマークしておくと便利ですよ。
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トラックの警告灯&表示灯一覧!!ココ見れば1分で解決!!
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6.トラック関係の標識に注意!!
トラックに乗っていると乗用車の時と違い、トラック関係の注意しないといけない標識が有ります。
2tトラックの場合は、該当する標識は少ないかもしれませんが、知っておかないと違反や事故の元にもなりますので、時間のある人は確認しておきましょう!!
こちらの記事を参考にして下さい。緊急時の為に、この記事をブックマークしておくと便利ですよ。
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トラックの標識だけをまとめた一覧表【59秒で解決!!】
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7.2tトラック故障時の対処法
こちらでは、トラックを運転していて、故障してしまった場合について書いていきます。
一般道で故障した場合
ハザードランプを点灯させながら、安全な場所まで徐行し、停車させましょう。レンタカーの場合はレンタル会社へ、会社のトラックの場合は会社へすぐに連絡!!
通行の妨げになるような場所の場合は、交通誘導もした方が良いです。
高速道路で故障した場合
高速道路で故障した場合は、一般道に比べて重大事故になる場合があるので、特に注意しておきましょう!
手順を簡単に書くと
- ハザードランプを点灯し路肩へ停車
- 発煙筒+停止表示板を後方に設置
- ガードレールの外などの安全な場所へ避難
- 救助依頼の電話
この4つを頭に入れておいてください。
次に注意点を書いておきます。
故障時は急ブレーキをかけず、ハザードを点灯しながら、徐々に減速
トラックから降りる際は、車両のこない助手席側から降りる
燃料漏れの場合は、引火を避けるため発煙筒は使わない
この注意点はしっかりと覚えておきましょう!!
ココに注意
停止表示器材を設置してなかった場合、故障車両表示義務違反となり、反則金¥6,000(普通車)¥7,000(大型)|違反点数1点となるので、必ずトラックにあるか確認するべし!
EMERSON(エマーソン) 三角停止表示板 TS規格 EM-351
8.事故を起こしてしまった場合【トラック初心者必見!!】
こちらでは、初めて2tトラックに乗り、不慣れな運転が原因で、万が一事故を起こしてしまった場合について書いていきます。
事故を起こしてしまった場合の手順
- 負傷者の救護(対人事故の場合すぐに119番)
- 警察へ連絡
- 会社へ連絡
- 相手の連絡先を確認 (免許証・車検証・名刺等)
- 事故現場の保存 (事故現場等の写真)
この手順以外にも、後々事故の事でもめない様に、事故の状況を、自分で細かくメモも取っておきましょう!!
ココに注意
事故を起こした際は、二次災害防止の為に、トラックが動く状態であれば、安全なところに停車し、三角停止板や発煙筒で後続車に注意をうながしましょう!
ぶっちゃけ【2tトラック】の運転て難しい??どうなの??
ここまで、8つの要注意な点を書いて行きました。
「な~んかトラックの運転て難しそうだなぁ.....」
って思った人も多いかもしれませんが、ぶっちゃけた話、慣れてしまうと普通車より運転しやすいと思えるようになります。
なぜかと言いますと、トラックは
- フロントガラスが大きくて視界が広い
- 運転席が普通車より高く、フロントボディーも出ていないので視野が広い
- サイドミラーが大きく見やすい
- バックモニターが付いてるので、後ろが常に見れて安心
この4点が有るので、慣れると普通車より運転しやすいと思うようになります。
とは言っても、慣れるまでの初心者の頃は怖いと思う人もいるでしょう。
その辺は、しっかりと運転の研修をしてくれる会社に入れば問題ないです!!ですから、トラックの運転が不安な人は、会社選びは間違えないように!!
酷い会社だと、研修をあまりせずにトラックに乗らせて、すぐに事故をさせてしまうような会社もあるんで.....
運送会社の選び方を間違えたくない方は、コチラの記事を参考にしておいてください。
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運送会社の選び方で注意すべき8つの事!!【未経験者必見】
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まとめ
今回、2tトラックの運転が初めての人の為に、7つの注意点を書いていきました。あなたが初めてトラックに乗る前に、この記事を見ていてくれるとありがたいです。
トラック運転手初心者は、慣れるまでに事故をする事が結構ありますので、焦らず落ち着いて安全運転を心掛けて下さい。
また、もし今回初めて2tトラックを運転し、こんな風にトラックに乗って荷物を運ぶ事を、自分の仕事にしたいっと思った人は、こちらの記事をご覧ください。