トラックのルート配送について調べていると、ルート配送の事を楽しいって書いている人いるけど、ホンマかいな!?って思っていませんか?ということで、今回は、現役ルート配送員の私が、楽しいかどうかお答えします。
先に結論から言うと、落ち着いて運転をしたい人で、運転中に音楽を聴いたり、ラジオを聞いたりするのが好きな人は、楽しいと感じるでしょう。
その反面、毎日同じところを走るのは嫌だ!って人からすると、つまらないと感じると思います。
これは、その人の性格によって、感じ方が変わってきますね。
ですが、あなたがもしトラック運転初心者であれば、3tトラックのルート配送を強くお勧めします!!それでは、その辺りを詳しく書いていきます。また、デメリットもやはりあるので、ちゃんと書いておきました。
この記事を見る事によって、ルート配送が楽しい理由、そして、トラック運転手が気になっている人にとって、為になる事は間違いないです!!
他の配送と比べてルート配送が楽しい(楽)と感じる理由
こちらでは、他の配送と比べて楽しい(楽)と感じる理由をまとめて書きましたので、ご覧ください。
- いつも決まった道を走るので安心して走れる
- いつも同じ納品先なので、お客さんと仲良くなりやすい
- 仕事の時間帯が同じなので、生活リズムが安定している
- 交通渋滞や災害・天候等のイレギュラーな状況でも、コースに慣れているので対処しやすい
- 積み荷の扱いや、積み方がいつも一緒なので、安心して作業が出来る
- 一定の同僚と顔を合わす機会が多く、仲良くなりやすい
こんなとこですね。中でも特に、始めに書いている「いつも決まった道を走るので安心して走れる」これがとても大きいです。
トラック運転手の特に初心者の事故で多いのが、知らない道に入ってしまい、事故をする事が多いんですよ。狭い道に入ってしまい横をすってしまうとか、トンネルの高さが低くて箱の上部をすってしまう、などのケースがほんと良くあります。
ですから、いつも同じ道を走れるという事は、心の余裕や自信に繋がり、運転を楽しい時間に出来るという事。また、初心者(4t以上のトラックに乗れない方)には3tトラックのルート配送がおすすめ!それは、次の項目で紹介します。
初心者に3tトラックのルート配送をオススメする理由
今からトラック運転手をするのであれば、ゆくゆくは、4tゲート車での配送を目指して欲しいからなんです。ゲート車というのは、トラックの後部に、板状の昇降機が付いているトラックの事
これが付いていると、カゴテナに荷物を入れてゴロゴロと積込んで、板状の昇降機に乗せ、ウィィィンと積降ろすことが出来るんですよぉ
つまり、手積み手降ろしより積みやすく、降ろしやすく体への負担が比較的少なく済みます。ですので、長期的にみて4tゲート車での中距離配送が、私は1番良いと思ってる訳です。
その為には、初めになるべく4tトラックに近い、なおかつ初心者でも乗りやすい3tトラックが良いという事になります。小型の2tトラックも有るのですが、結構小さいので、4tに乗るまでの練習には物足りません
また、2tトラックから4tトラックにいきなり変わるのは、運転の感覚がかなり変わるので、オススメ出来きないですね
その点、3t~4tトラックに変わるのは、初めエアーブレーキに苦戦しますが、その他は、大きさも近いですし、すぐ乗れるようになります。ですから、最終的に4tトラックに乗るつもりで、初めは3tトラックでの配送に慣れて欲しいんです。
4tトラックにこだわる、もう一つの大きな理由があります。
2017年3月12日に運転免許制度が変わり、2007年6月2日・2017年3月12日の区切りの前後で、普通免許で乗れるトラックの大きさが変わりました。
2007年6月1日までに普通免許を取ってる人のみ、普通免許で4tトラックまで乗る事が出来るので、かなり有利です。
あなたが今、何tトラックまで乗れるのか知りたい場合は、下記をご覧ください↓↓↓
-
普通免許で何tトラック乗れるの?これを読めば1分で解決!!
続きを見る
初心者にコンビニのルート配送をオススメする理由
コンビニのルート配送を初心者におすすめする理由は大きく2つあります。
1.コンビニ配送員はオラオラ系が少ない
コンビニ配送は、店舗でのあいさつや身なり、マニュアル等がしっかりしています。
「え?めんどくさいじゃん」って思うかもしれませんが、元サラリーマンやアルバイトで、普通に挨拶などが出来ていた人であれば、問題ないレベルです。
これが、元々トラック運転手で、オラオラっぽい人がコンビニ配送をすると、プライドがじゃましてすぐ辞めてしまいます。例えば、納品先のお店で全く挨拶をしなかったり、態度が悪かったり等でクレームを受けたり...
私の会社で、コンビニ配送員で残っている人は、元サラリーマン・元美容師・元教師などトラック未経験者が結構多いんです。
ですから、他の部署に比べてトラック運転手っぽくなく、初心者が溶け込みやすい環境だと思います。
コンビニ配送について詳しく知りたい方はこちらを参考に↓↓↓
-
コンビニルート配送ってきつい?現役配送員が暴露※図面付で解説
続きを見る
-
コンビニ配送【弁当便】ってきつい?現役配送員が解説※図面有
続きを見る
-
コンビニ配送【冷凍便】ってきつい?現役配送員が解説※図面有
続きを見る
2.ルート配送は事故が少ない
ルート配送では、コースごとにお店の店舗数と入り時間が決められています。決まったルートを、毎日ローテーションでコースを変えて走る感じです。
会社によっては、同じルートを1人がずっと走るところもあります。
走りなれた道をいつも走りますので、危険なポイント等を憶えていて、自信を持って落ち着いて運転が出来きます。私の会社の事故では、住宅地への宅配業務等で、知らない道を走り、事故をしてしまうケースが多いんですよ。
ですから、トラック運転初心者は、まずルート配送で落ち着いて安心に、運転を出来るところから始めるのが鉄板なんです。
3.AI化(自動運転)で大型トラックから仕事が無くなっていく!?
私が最終目標を大型運転手にしていないのは、テクノロジーの発展による自動運転化や、賃金の低下が気になるからです。私は、トラックが自動運転化するのであれば、大型トラックから変わっていくのではないかと思っています。
なぜそう思うのか、主な理由を書いていきます。
2018年1月23日に、新東名で隊列大型トラック実証実験が既に行われている
政府が2022年までに、自動運転を使った高速道路での隊列走行を、実用化したい考えを示している
大型トラックの運転手の給料が、低くなってきている。
※私の会社では、コンビニ配送で1番給料が高い人と、大型で給料が低い人の差が、1万円位しか無かったりします。
大型は長距離が多く、天候や渋滞によって労働時間が影響されやすい
載せている荷物が高価なものが多く、破損した際のリスクが高い
こんな感じです。特に、トラックの自動運転化は気になるところです。。トラックの自動運転化について気になった方は、下記をご覧ください↓↓↓
トラックの自動運転に恐怖!!運転手の未来は遠隔操作オペレーター!?
-
トラックの自動運転に恐怖!!運転手の未来は遠隔操作オペレーター!?
続きを見る
ルート配送を目指す人はトラックの大きさと種類も知っておこう
ここでは、まずは3tのルート配送が良いってのは分かったけど、トラックの大きさがイマイチ分からない.....って人の為に写真付きで載せておきました。ぜひ参考にして下さい。
トラックの大きさを簡単に分けると、小型トラック、中型トラック、大型トラック、といった感じです
それぞれの特徴と仕事内容を、簡単に説明していきます。
小型ラック(~3tトラック)
写真: 1.5t平ボディートラック
写真: 2tトラック
写真:3tトラック
特長
トラックの中でも、サイズは小さく小回りがきくので市街地への納品や、住宅街 への納品が多いです。
長距離を走る事は少なく、たいてい近距離~中距離に使われます。
運ぶ荷物
- 個人宅への小物の宅配
- 家電製品の宅配
- バイクや車の部品(小さな物)
- 道の狭い市街地での引越し
- コンビニ配送
- 家具や雑貨品の配送
中型トラック(4トントラック)
写真: 4tトラック
特徴
小型トラックより一回り大きなトラックです。
小型トラックより全長が長くなり、曲がるときやバック時は注意が必要!!
また、ほとんどのトラックがエアブ レーキになります。
エアブレーキとは、空気圧を利用したブレーキシステムです。
車両総重量が重いトラックやバスでは、通常のブレーキの数倍もの制動力が必要なので、空気圧を利用して強力にしているみたい
ブレーキの力が強力なので、乗用車や小型トラックのつもりでブレーキを踏むと、ガック――ンと急ブレーキになります。
もし乗る事が有りましたら、ゆっくり発進して、かるーくポンポンっとブレーキを踏んで、試してみてください。
運ぶ荷物
- 家電製品の配送(センターから店舗への納品)
- バイクや車の部品(小さな物)
- 引越し
- コンビニ配送(カゴテナ配送)
- 建材・家具や雑貨品の配送
- ドラックストアーへの雑貨納品(カゴテナ配送)
大型トラック
写真:大型トラック
特徴
トラック運転手と言えば、大型トラックを連想する人が多いでしょうね
トラックの中では番長って感じ、小型と中型に比べ車幅・全長共に大きくなり運転に技術が必要!!。
こちらもエアブレーキなので、ブレーキを踏む際は慎重に!!
運ぶ荷物
- 大量の飲料(パレット積)
- 自動車のパーツ等
- 大量の雑貨・備品
- 冷凍食品
以上がトラックの大きさと簡単な特徴でした。
ルート配送も含めトラック運転手は「楽しい事ばかりではない」
最後にトラック運転手になる以上は、覚悟しておかないといけない事を書いておきます。トラックドライバーは一般の仕事と違う部分が多いので、よく理解したうえで転職するか決めましょう。
それでは、簡単にデメリットをまとめて書いておきます。
- 拘束時間が長い (11.5時間~13時間)
- 腰や体を痛めると致命傷
- 正月、GW等、世間が休みの時も配送がある事が多い
- 連休は取りにくい
- 事故をするリスクがある
- 給料やボーナスが拘束時間の割には少ない
最後にこんなデメリットを書くのは気兼ねなのですが、後悔をして欲しくないので、思い切って書いておきました。
もう少し詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
-
トラック運転手はきついか8つ激論!!元運転手VS今運転手
続きを見る
また、上の記事を読んでも「いや、それくらいの事は想定内!それでもトラック運転手になりたい!!」って方は、運送会社の転職に失敗して欲しくないので、こちらの記事を!!かなり考え、調べ、相談して作ったので、きっと役立つと思いますよ!!
まとめ
今回、ルート配送は楽しいのかという事と、初心者に3tのルート配送を進めた訳ですが、いかがだったでしょうか?実は私自身、今の会社に入って初めてトラック運転手として始めた仕事が、コンビニのルート配送でした。
トラック運転手のイメージが自分の中では、オラオラっぽい人が多いのかな?って思っていたので、初日には身構えていました。ですが、実際初日に行ってみると、ザ運転手の人って感じの人は少なくて、ビックリしたのをよく覚えています。
後から、管理者の人に聞いた話では、コンビニ配送員の面接では、元トラック運転手とかザ運転手って人よりも、未経験者や元サラリーマン等を、優先的に採用していたそうです。
ですから、大手の運送会社でもコンビニ配送であれば、初心者でも受かりやすいのではなかと思いますよ
ここまで読んでくれたあなたは、本気でトラック運転手になろうと、思っているのかもしれません。もしそう思っているのであれば、自分が受けたい面接の際に、まず3tトラックに乗って、ゆくゆくは4tトラックのゲート車に乗りたい!ルート配送がしたい!と明確に意思表示しておくことをお勧めします。
先にそのように言うっておけば、そのような流れにしてくれる管理者も多いと思いますよ。
特に今はドライバーが不足していますから、良い会社に入りさえすれば、意外と大切にしてくれて、意見を聞いてくれるのではないかと思います。あなたが、良い運送会社を見つけて、ストレスを貯めずに仕事が出来る事を願い、この辺で終わらせて貰います。
最後まで、読んで頂きありがとうございます。